入手できるエッセイは一通り読んでおこうかなと思い、江國香織『いくつもの週末』をなにげなく手元に取り寄せてみたら、なんか…すごいものを読んでいる気持ちになる
得体のしれない緊張感があり、それがとても心地いい するすると読みやすい文章が、鋭利でつめたい刃物が果肉にするりと滑り込むみたいな感じで染み入ってくる 結婚してそれほどたたない時期に書かれた文章で、その相手との日々を綴ったエッセイなのに、どこかひんやりとしている
『泣かない子ども』『絵本を抱えて部屋のすみへ』『日のあたる白い壁』がお気に入り
『都の子』を取り寄せ中 手元にはあと『読んでばっか』がある
この人が読んだ本について言及する文章が好きだなあと思う うっとりと、本当に大事なものを取り出すようにかかれているからかもしれない