犬木栄治『ビックリマン2000』を読んだ腐目線の感想メモ(主にバカラ軍曹)
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記憶にあった場面も、記憶から抜けていた場面もすごくすごくよかった
悲壮になりすぎない設定(アズールの生い立ちを除く)のさっぱりしたライバル関係がたくさん描かれていたので、するすると読める
※湿っぽくないという意味で、戦いの中で築かれていく友情は熱い

個人的なフォーカスポイントは悪魔陣営で、やっぱりカリスマデビルXとバカラ軍曹がすべての始まりだったと再確認できた
記憶に焼きついていた場面は2巻に収録されていた「予選開始! 天聖魔オリンピック」のもので、強気で屈強な男が指先ひとつで屈服させられている場面が深々と突き刺さって今こんなところにいる
バカラ軍曹を見てからバロン・オメガを見ると好みが変わってなさすぎて笑えてきてしまう 人物造形はそんなに似てないけど 二の腕出してる軍人キャラが好きなんだなとはっきりわかる フェイスペイント(入れ墨?)と筋肉も備えていて完璧すぎる
操り人形に改造されたバカラ軍曹が、タケルの語りかける言葉と拳でもとの心を取り戻していく過程もすごく熱くて、大満足
その後は以前よりも気を許しているからか、会話しているときに使う一人称が初期と変わってるんだよね そういう変化も格別でとてもおいしい

最後のオチもすごくよかった 主人公たちが敵と同じようなやり方は選ばないところもすっきりしていていいし、平和な最終話が微笑ましくて…
やり直しとは言ってたけど、そこで世話係やるのあなたなんだ…と素晴らしく好みだった
随所のコマに差し挟まれた、軍曹のドン引き顔もすごくよかったな…とパラパラ読み返しながら思うし、なんだかんだでずっと傍においているので重用されてたんだろうな、軍曹…と思ってにこにこする

カリスマデビルXが、操り人形に改造した軍曹を使い捨てずに回収していたところについ幻覚を見てしまう
あっさり殺してしまわないあたり、コロコロコミックやビックリマン2000のブランドイメージのためなのか? とも思うけど、あんな姿にしてでも手元に置いておきたかったのか…? と悪癖が発動する

まだ使い道があると考えていただけなんだろうけど、アズールのときとはなにが違うんだろうな…生き残りがアズールだけで、援軍は出せないときっぱり見切っていたということは、同行した悪魔が全滅してもなんとも思わなかったってことだろうし…
次界卵が手の届くところにあるという点で状況は違うけど、そういうところなのかな

こんな手段を使わなくても、自分の指示に当然従ってくれると期待していたとも受け取れて、なんか思いのほかこの二人の沼深そうなんだよ…やり直しの間って記憶どうなってるんだろう

少年少女たちへの面倒見もいいバカラ軍曹、いろいろあった3ヶ月後には皆の近所に住んでカリスマデビルの養育係になってるの、やっぱり面白すぎる 遅刻するぞ!って赤ん坊おぶって登場するとは思わないじゃん…
今度はやべーやつに育たないように結構意気込んでそうで、その後の二人が見たすぎる
青年になったカリスマデビル×バカラ軍曹妄想が当たり前のように浮かんでくるからそこそこ重症かもしれない…軍曹がめちゃくちゃ動揺するけど拒絶できない展開を希望
お互いのことなんて呼ぶのかわからないからしっくりくるのを想像するしかないか…呼び捨てにするのかな
赤ん坊はカリスマちゃん呼ばわりだけど、青年期にまだ一緒に住んでるとしたらなんて呼ぶんだろう

カリスマデビルが反抗期に差し掛かった頃、反射的に説教臭いこと言ってから昔のことフラッシュバックしちゃう軍曹とかいないですか…?
金子さんの画集に記載されていた解説文よると、アサインメンツとの戦闘後、縄張りに戻った時点ですでにサーフの感情は発現しているらしい
ムービーよく見返したら瞳の色変わってるのわかるのかな…冒頭のトライブ戦から、セラとの邂逅あたり?
#アバチュ
大佐、サーフを自身の手でどうにかしたいという思いは当初からあったのだろうけど、エンブリオンに対しては多少の侮りがあったのかな サーフとセラ以外は眼中になさそうなんだよね
そこが盲点で、ゲイルの出してきた策をサーフが採用したために形勢がひっくり返ってるの熱すぎる…珍しく灰目のゲイルが語ってくれた「俺の仕える男と〜」(要確認)みたいなくだりも相まって、すごく好きな展開
リーダー同士の首でなければ釣り合わないってことだよね…

大佐自身は、ハウンズをどうにかするのが「自分のするべきこと」だと判断してバットに手土産を持参するよう求めたのかな
そのくらいのものを持ってきてしかるべきだと大佐が考えていたのか、バットが任せてほしいと請け負ったのか ハウンズを相手取っているブルーティッシュからしてみれば、手助けはしてやるけどお前が蹴りをつけろ、みたいな感じだったのかな やり残してきた仕事みたいなもの
ビックリマン2000のコミックスを取り寄せたので読み返してる
レースの話のオチをなんとなく覚えているから、遥か昔にこのあたりも読んでるんだろうな…一番記憶に焼きついているのは別の場面だけど(それをどうしても見たくなって買った)
記憶は美化されがちらしいけど、好きなものの根っこみたいなところがあるので、その場面にたどり着くのがとても楽しみ
二の腕出てる体格のいいキャラや軍人タイプが推しに多いのって、明らかにバカラ軍曹からきてるよな…と思う
『プルーストを読む生活』と『推しカプを愛してあなたが幸せになる方法』を並行してちまちま読んでる
以下は本の紹介と見せかけた超個人的な雑感
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前者は本屋さんで見つけたレンガみたいな厚さの日記本で、とにかく書いている人が楽しそうなところがいい 2018年の11月から毎日書いてアップロードしたnote記事をまとめたものらしい
同人誌版が出版社の人の目に止まってこの本になったみたいなんだけど、元の本もすごく分厚かったんだろうか…
著者と読んでいる本が結構重なっているっぽいので、一方的に親近感を抱いたりしている 私も読書によって不可逆な変化を与えられてしまうのが好きだから、いろいろな本をむしゃむしゃと摘み読みしては反芻して、自分が周囲を眺める視線にいつか読んだ本の内容がインストールされているように感じとったりすると嬉しくてたまらなくなる
なんとなくだけど、本好きな人が本や日々の雑感について楽しそうに語っているエッセイは、読んでいてこちらも楽しい気分をお裾分けしてもらえる感じしてとてもいい
あとやっぱり分厚い本っていいなあ 最近すっかり電書を読むことが増えてきていたけど、残りページをしげしげと眺めて、まだこんなに読める! といちいち感激している
終盤へ向かうにつれて寂しくもなるけど、こんなに読んだのかという気持ちも強まるからやっぱり楽しい
ちなみにプルーストはまだチャレンジしたことがなくて、読むなら光文社の新訳がいいかなと思ってほしいものリストには入れてある
徒歩通勤だから、通読(?)するならオーディオブックのほうがいいのかもしれない

後者はSNSをやめてから地道に取り組んできたのと似た内容が、推しカプと自分の関係を深めていくことを軸にまとめられている感じでとても参考になる
Amazonで推しカプと検索してみたら、推しカプの間に挟まれてしまい…みたいな小説がずらっと並んだので、そういうもんなのかなーと思いつつスクロールしていたら見つけた、アンリミで読める掘り出し本
たまに表現が強くなるところで変な勘繰りをしてしまいそうになるが、自分の推しカプについて振り返ってみても似たような事態になってんな…という気がしてきた
ゲーム版でカプの拠り所にしていた設定…ようやく本当に出ると当時めちゃめちゃ楽しみにしていた(原案の人が書いた)小説だと、まるごとなくなっていたり…大佐に見ていた尊大で屈強でサーフだけに執着を見せ、(若干語弊があるのは承知で)サーフに生きたまま喰われる というたいがいのおいしい要素はまるごと別のキャラ(原案の人が推しているように見える二人の片割れ)に移動してたりしたもんなあ
やっぱり大佐が備えている要素って美味しいんだな…と思った
クォンタムにはアヴァターとかいうとんでもない男とバロンがひとつ屋根の下というやばすぎるシチュエーションがあり、あまりにも美味しすぎて脳汁止まらない末期が用意されていたりもするので、そっちはそっちでやっぱり大好きなんだ でも違う人
それはそれとして、自分の中の推しカプイメージにくっきりと輪郭を持たせて、いろいろなことを割り切り、推しカプはいいぞ…こういうところが特にいいぞ…というあたりを言語化するすごくいいきっかけになっている
改めてサフバロの好き要素を挙げていたら楽しすぎて時間が溶けてた
現代ものでも友人関係でもないから二人への質問に答えにくいけど、それはそれで自分が「あの世界で、あの立場で出会った二人が好き」という軸が見えてくる感じもしていい
本の中のワークをスマホのメモ帳に書きつけながら読み進めていたが、推しカプについてひたすら書きつける手書きノート というのはいいなあと思い始める 作ってみよう
『恋するベーカリー』のDVDを銀河さんの吹き替え目当てでなんとなく入手してみた
主演の人、『プラダを着た悪魔』の…!? パケから可愛い笑顔と照れ顔がはじけていたので、名前見るまでわからなかった…
そういえば、最近買った『映画じゃないんだから、うまくいかなくても大丈夫』というラブコメ映画について熱く語っている本をパラパラ読んでいたら、どちらの映画も取り上げられていてなんか面白かった
そのうち、本で紹介されている映画を片っ端から観る会をやりたいな
先日おしゃべりしていたら、東堂とヒートの間に共通項を発見して楽しかった
お花あげる(みかべるさんたちの合同誌参照)を必死にやろうとしているけど、怖がられたり引かれたりして相手にお花を受け取ってもらえないゴリラをつい推してしまうのかもしれない
強くて頼りになる点は認めてもらえるけど、お花はノーセンキューされてしまう悲しきゴリラ
ゴリラ…東堂はわかるけど、ヒートは…? 金子絵とゲームのグラフィック見る限りヒートの体格ってサーフとさほど変わらない気がするのに、アグニのドラミングに引きずられてるのかな