乙女系のノベル創作講座という本を読みました
男女カプを書く予定は今のところないけれども、なんかしら栄養になるかな…? などと思うなどし…
結果、目からウロコがぼろぼろ落ちる感じだったので感想メモ
並行して読んでいた別の本の話題も混じってる
(なにを参考にしたらいいのだろう…という悩みがある)
#感想
1.視点について
乙女系ノベルは二次創作でいうところの夢小説に近いものになるのかな
主人公への感情移入がスムーズに行えることが大変重要 一緒に体験してもらう
一人称だと主人公の知らないことは書けないが、感情移入がしやすい
三人称はより自由度が高くなるが、カメラアングルのコントロールが必要になる
乙女系ノベルではヒロインの一人称寄り三人称がよく使われる
これは必須要素である濡れ場の描写を自然にするため(処女のヒロインが淫靡な単語を地の文で連発したらおかしい)
当事者にその知識があるのは自然なのか? と考えるのが大事そう
完全な三人称の例文、私はああいう表層に現れている部分だけで描写される文章好きだなあと思ったけど、確かにヒロインの心情が迫ってくる感じは、ヒロインの一人称寄り三人称の例文が圧倒的だった
しばらく文章を書いていて、一人称寄り三人称が書きやすいなあと感じているのでこのままいこう 章によって視点変えたりとかはあまりないのかな…よくやってしまう
ちなみに、並行して読んでいた官能小説の書き方本でも一人称寄り三人称がオススメされている
完全な三人称だと淡々としすぎて盛り上がりに欠けるのかもしれない
2.サブキャラについて
書くのはヒーローとヒロインが出会い、距離を縮めていく物語であることを忘れない
サブキャラもひとりの人間であるのは確かだけれど、そっちもカバーしようと欲を出して風呂敷を広げすぎるとピントがぼやけてしまう
サブキャラにはあくまで二人の関係を進展させたり、話の展開をスムーズにするための役目を担ってもらう
サブキャラが多くなると、読む人の負担が増える
ヒーローとヒロインの関係性に集中してもらうには、サブキャラを不用意に出しすぎない サブキャラの人間性を絡めすぎない 特にヒーローやヒロインへの感情の扱いに注意
たしかにー! となったところ
私は田中芳樹作品や成田良悟作品で育ってきた人種です
自分でも世界観を組み上げてお話が書きたい! となったとき、とにかく群像劇大好き人間で、サブキャラ…いや全員主人公だし…みたいな感じだったので、昨年まともに二次創作カプ文書こうとしたときに一番ギャップを感じたのがこのあたりだった
二人の人間の関係性にフォーカスするには、既存のメインキャラといえども、周りの人を必要に応じて削らないといけない
他の人がどう思っているか、どういう行動をとるか逐一書いていたら、とっちらかってなんの話かわからなくなってしまう
去年最初に書いた文の第一稿読んでくれた友人のコメント、これはカプ小説ではないね…だったな…
今は原因がわかっていて、字数の割に登場人物が多い、私がカプだと主張している二人がほとんど会話してない、二人きりの時間もない などなど
それからはメインの二人以外をどう絡めるかすごく慎重になった
3.濡れ場のボリュームについて
全体の3割が目安とのこと 一冊だいたい300ページくらいと書かれていたから、90ページくらい ストーリー展開に合わせて、何回かに分けて飽きのこないように味変した濡れ場をしこむものらしい
濡れ場は一番情報密度が高いシーンになるので、体感は実ボリュームの5割増くらいになるそう
全体の6割が濡れ場だと、初めから終わりまでずっと致してた…みたいな読後感になるとのこと
同時並行(略)官能小説の書き方本には、起承転結の転の部分が濡れ場に相当して、ここに5割を割くとあった
このへんの違いとかも面白いなあと思いながら読んだ
乙女系ノベルでは山(起承)→谷(転)→山(結)のストーリー展開が王道なのに対して、官能小説だと起承は転(濡れ場)に至るまでの出会いからの盛り上げなのでコンパクトにまとめ、結は二人の関係性の変化を描く みたいに構造自体が結構違うんだなーとなる
どちらも商業デビュー目指す人向けの本だったから、読み手に楽しんでもらうためのおもてなし心が大事という感じの話が繰り返し出てくる
感情移入もフォーカスも話運びも文体も、スムーズにお話の中に潜って楽しんでもらうため
想定読者=自分 みたいな感じなのと、そこまで長いやつは書かないかな…というのもあり、まずは取り入れられそうなところを意識してみたい
文体のキラキラ具合が圧倒的に足りないことに気づいたので、そのへんから!
畳む
男女カプを書く予定は今のところないけれども、なんかしら栄養になるかな…? などと思うなどし…
結果、目からウロコがぼろぼろ落ちる感じだったので感想メモ
並行して読んでいた別の本の話題も混じってる
(なにを参考にしたらいいのだろう…という悩みがある)
#感想
1.視点について
乙女系ノベルは二次創作でいうところの夢小説に近いものになるのかな
主人公への感情移入がスムーズに行えることが大変重要 一緒に体験してもらう
一人称だと主人公の知らないことは書けないが、感情移入がしやすい
三人称はより自由度が高くなるが、カメラアングルのコントロールが必要になる
乙女系ノベルではヒロインの一人称寄り三人称がよく使われる
これは必須要素である濡れ場の描写を自然にするため(処女のヒロインが淫靡な単語を地の文で連発したらおかしい)
当事者にその知識があるのは自然なのか? と考えるのが大事そう
完全な三人称の例文、私はああいう表層に現れている部分だけで描写される文章好きだなあと思ったけど、確かにヒロインの心情が迫ってくる感じは、ヒロインの一人称寄り三人称の例文が圧倒的だった
しばらく文章を書いていて、一人称寄り三人称が書きやすいなあと感じているのでこのままいこう 章によって視点変えたりとかはあまりないのかな…よくやってしまう
ちなみに、並行して読んでいた官能小説の書き方本でも一人称寄り三人称がオススメされている
完全な三人称だと淡々としすぎて盛り上がりに欠けるのかもしれない
2.サブキャラについて
書くのはヒーローとヒロインが出会い、距離を縮めていく物語であることを忘れない
サブキャラもひとりの人間であるのは確かだけれど、そっちもカバーしようと欲を出して風呂敷を広げすぎるとピントがぼやけてしまう
サブキャラにはあくまで二人の関係を進展させたり、話の展開をスムーズにするための役目を担ってもらう
サブキャラが多くなると、読む人の負担が増える
ヒーローとヒロインの関係性に集中してもらうには、サブキャラを不用意に出しすぎない サブキャラの人間性を絡めすぎない 特にヒーローやヒロインへの感情の扱いに注意
たしかにー! となったところ
私は田中芳樹作品や成田良悟作品で育ってきた人種です
自分でも世界観を組み上げてお話が書きたい! となったとき、とにかく群像劇大好き人間で、サブキャラ…いや全員主人公だし…みたいな感じだったので、昨年まともに二次創作カプ文書こうとしたときに一番ギャップを感じたのがこのあたりだった
二人の人間の関係性にフォーカスするには、既存のメインキャラといえども、周りの人を必要に応じて削らないといけない
他の人がどう思っているか、どういう行動をとるか逐一書いていたら、とっちらかってなんの話かわからなくなってしまう
去年最初に書いた文の第一稿読んでくれた友人のコメント、これはカプ小説ではないね…だったな…
今は原因がわかっていて、字数の割に登場人物が多い、私がカプだと主張している二人がほとんど会話してない、二人きりの時間もない などなど
それからはメインの二人以外をどう絡めるかすごく慎重になった
3.濡れ場のボリュームについて
全体の3割が目安とのこと 一冊だいたい300ページくらいと書かれていたから、90ページくらい ストーリー展開に合わせて、何回かに分けて飽きのこないように味変した濡れ場をしこむものらしい
濡れ場は一番情報密度が高いシーンになるので、体感は実ボリュームの5割増くらいになるそう
全体の6割が濡れ場だと、初めから終わりまでずっと致してた…みたいな読後感になるとのこと
同時並行(略)官能小説の書き方本には、起承転結の転の部分が濡れ場に相当して、ここに5割を割くとあった
このへんの違いとかも面白いなあと思いながら読んだ
乙女系ノベルでは山(起承)→谷(転)→山(結)のストーリー展開が王道なのに対して、官能小説だと起承は転(濡れ場)に至るまでの出会いからの盛り上げなのでコンパクトにまとめ、結は二人の関係性の変化を描く みたいに構造自体が結構違うんだなーとなる
どちらも商業デビュー目指す人向けの本だったから、読み手に楽しんでもらうためのおもてなし心が大事という感じの話が繰り返し出てくる
感情移入もフォーカスも話運びも文体も、スムーズにお話の中に潜って楽しんでもらうため
想定読者=自分 みたいな感じなのと、そこまで長いやつは書かないかな…というのもあり、まずは取り入れられそうなところを意識してみたい
文体のキラキラ具合が圧倒的に足りないことに気づいたので、そのへんから!
畳む